Aural Managementオーラルマネジメント
自分の歯で食べることの大切さ
「若い時からちゃんと歯の手入れをしておけばよかった….」そんな声がよく聞こえてきます。喫茶店や風呂屋でも、そして飲み屋でもけっこう「歯の話題」はとり立たされますが、いざ「歯医者にいく」まで重い腰がなかなか上がらないのが実際のところ…。
誰もが年齢とともにカラダの機能は低下していきますが、そのカラダの変化よりも先行して、歯やお口の機能が低下している(オーラルフレイル)方が意外に多くみられます。自分の歯で食べられなくなると限りある“いのち”も縮められてしまうのが現実。歯ごたえや噛みごたえのないやわらかい食べ物ばかりを摂取したり無理やり飲み込んだりしていると、だ液の消化酵素もうまく働かず胃腸での消化吸収も悪くなります。長年そんな状況を受け入れてしまっているとボディーブローのように身体に影響して怖い病気に見舞われることにもなります。大事になってからでは遅いのですが、失って初めてその大切さがわかるものです。とにかくそんな声、その想いを行動に移してもらうために背中を押す役目を私たちが担うべきと感じています。勇気を持って健康のための「健口」を取り戻しましょう!
こんなお悩みはありませんか?
- 入れ歯をつくったのにうまく噛めない
- 長い間入れ歯を使っていない、つくったことがない
- 食事中に「むせ」や「咳き込み」が増えてきた
- お口の中がネバネバして喉が渇く
- 柔らかいものしか食べていない
- 歯がガタガタでうまくかめず胃腸の調子が悪い
- 噛み合わせが不安定で顎の関節に違和感がある
- 認知症の家族に歯を入れてあげたい
オーラルフレイルを予防する
歯を失ったり、食べかすがついたまま汚れが残っていたり、噛む機能が衰えて柔らかいものばかり食べたり、だんだんお手入れが面倒くさくなったり、ご自身の歯やお口の環境の変化に気づかなかったりするとお口の機能がどんどん低下していく様を言います。このようなお口の機能の脆弱化が進み「食べる」機能の障害へ陥ることをオーラルフレイルといいます。身体的フレイルやサルコペニア、要介護状態、死亡の発生に関連することから、積極的に口腔機能低下症予防(保険適用)のために早期発見・診断し、機能が低下する前に予防的な取り組みを行うことが推奨されます。
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訪問先関連施設での口腔体操の様子
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口腔リハビリテーションを取り入れるだけでも食べる機能が改善することも
ケア&リハビリはCLEAN&MOIST
加齢、薬剤副作用、ストレス、唾液腺疾患などさまざまな原因によってだ液分泌低下を生じると歯周病やむし歯は増悪化するだけ出なく、「飲み込む」機能も弱くなることが知られています。お口が渇くと「よく水を飲む」「よくうがいをする」対策がとられますが、逆にだ液を失うことで余計にドライマウス状態が悪化してしまうこともあります。また、舌の汚れが目立つようになり味覚も失われていくこともあります。あくまでお口の中を「清潔」に保つことと同時に「保湿」を心がけなければいけません。
「食べる」機能を維持するための潤滑剤となっているだ液が出にくくなった状況を改善するために、保湿ジェルの使用によるマッサージングが効果的です。口腔機能低下を疑うすべての方々に対してチェアサイドでのマッサージング指導を実施しています。とくに要介助・要介護環境にある方々の口腔衛生環境は悪化しており、むせや咳き込みなど嚥下機能の低下による誤嚥性肺炎の発症リスクが高まり、重篤な合併症をきたす全身疾患の増悪を引き起こすことにつながります。そのため居宅や高齢者施設などでの訪問歯科診療においてもオーラルケア&リハビリテーションを実践しています。
摂食嚥下リハビリテーション
歯を失ったり、食べかすがついたまま汚れが残っていたり、噛む機能が衰えて柔らかいものばかり食べたり、だんだんお手入れが面倒くさくなったり、ご自身の歯やお口の環境の変化に気づかなかったりするとお口の機能がどんどん低下していく様を言います。このようなお口の機能の脆弱化が進み「食べる」機能の障害へ陥ることをオーラルフレイルといいます。身体的フレイルやサルコペニア、要介護状態、死亡の発生に関連することから、積極的に口腔機能低下症予防(保険適用)のために早期発見・診断し、機能が低下する前に予防的な取り組みを行うことが推奨されます。
口腔機能低下症への対応(保険適応各種検査)
成長発育期のオーラルマネジメント
- 成長発育期からの矯正治療
- 悪習癖予防「お口ポカ?ン」(口唇閉鎖不全)とMFT治療
成人期のオーラルマネジメント?
- 顎関節症の治療
- 歯ぎしりや食いしばりなどの治療
- 酸蝕症などによるエナメル質の溶解による極度の知覚過敏や咬合異常
- 睡眠時無呼吸症:SAS
- スポーツマウスガード